この映画と同名の主題歌ウィンッ!ザッナイッ!でお馴染みのスタンドバイミーは青春映画の金字塔と呼ばれる作品です。
80年代の映画ですが、リアルタイム世代そしてZ世代まで世代を越えて多くの人に愛されています。ではなぜ、何十年も映画ファンに愛されているのでしょうか?
それはスタンドバイミーが単に、今を憂い、昔を手放しに賞賛するノスタルジアシネマではないからです!
という事でスタンドバイミーを振り返ってその魅力を再発見していこうと思います。
スタンドバイミーはすでに多くの映画ブロガーや映画サイトでさんざん擦り倒された映画だと思います。
しかし!やっぱり好きな物は好きと言いたいじゃないですか!
どうぞ最後までお付き合い下さい。
基本情報 スタンド・バイ・ミー 原題: Stand by Me
1986年公開 アカデミー脚色賞 ゴールデングローブドラマ映画賞・監督賞にノミネート
スティーブン・キングの中編小説『恐怖の四季』に収録された秋の物語である「The Body(死体)」を原作としています。
監督 ロブ・ライナー 脚本 ブルース・A・エバンス レイノルド・ギデオン
出演者
- ゴーディ・ラチャンス⇒ウィル・ウィートン
- クリス・チェンバーズ⇒リバー・フェニックス
- テディ・ドチャンプ⇒コリー・フェルドマン
- バーン・テシオ⇒ジェリー・オコンネル
あらすじ

小説家の主人公は新聞でかつての親友が刺されたという記事を見て昔を思い出し始めます。
そして時はさかのぼり、1959年オレゴン州のキャッスルロックという小さな田舎町で物語が始まります。
キャッスルロックにはとても仲の良い12歳の少年4人グループがいました。内気な性格のゴーディ、リーダー的存在のクリス、喧嘩っ早いテディ、能天気で食べる事ばかり考えているバーンの4人です。
ある時、バーンが床下で探し物をしていると兄の話を偶然、耳にしました。それは、少年が汽車に轢かれ死体がそのままになっているという話。この話を他の3人に話すと、見つければ町の英雄になれると盛り上がりました。
こうして4人は死体探しの旅へ出かける事になり、それぞれの思いを胸にひと夏の少年たちの冒険が始まったのでした。
なぜ、スタンドバイミーは名作なのか?
なぜ名作か?と考えた時、その要因としてまず思いつくのは子供たちだけでの冒険物語という普遍的なメインテーマを扱っているという点です。
それは、大人から、あるいは社会からドロップアウトして、自分たちだけ生きていこうとする一種のタブーの世界です。誰しもが子供の頃その世界に憧れたのではないでしょうか。何者にも囚われない自由な世界に。
そしてその世界で、一生懸命にもがく少年たちの姿にいつしか幼い頃の自分を重ね同じ冒険を追体験しているのでしょう。
しかし!
それだけなら他の映画と変わりません。スタンドバイミーが名作たる所以は、子供時代を懐かしい!だけで終わらせなかった事にあります。
子供時代のいい思い出も悪い思い出もしっかり描いている事こそ、惹きつけてやまない要素だと私は思います。
大人になるにつれて悪い思い出は失われて、いい思い出だけが残っていきます。
大人を対象にした御涙頂戴の映画を作りたいなら、いい思い出だけを切り取り作れば良いはずなんです。
しかし、スタンドバイミーは、悪い思い出もしっかり描いているのです。
だからこそ、単純な映画にならず、子供の頃に感じた気持ちをリアルに感じ取れるのでしょう。
仲がいい中にも目に見えないカーストのようなものが存在する子供社会のドロドロ感。自分たちの遊びに年上が介入してくるあの興醒め感。
いい事も悪い事もひっくるめ、閉ざしていたあの頃の記憶が蘇るのです。
そうして、いつしか視聴者は心の内側から4人の心にシンクロして、彼らと共に冒険をしているのです!
決して単純ではない子供社会をリアルに映し出した事。それこそ、スタンドバイミーが懐かしい!で終わらない最大の要因で、色あせない名作映画たる所以ではないでしょうか。
感想 少年のいびつながらも美しい友情
4人にはそれぞれに闇がありました。だからといって拒まず、互いに受け入れています。なんともいびつながらも美しい友情がそこにはありました。
それは、利害関係のない友情で子供時代しか作れない貴重な関係なのかもしれません。
時にはぶつかり、そして支え合い、仲間と楽しく今を生きようとする姿に人は感動するのでしょう。

そんなん言われたら惚れてまうやろ!
いい思い出ばかりでは無かったと、認めてもなおその友情と子供社会の楽しさは本物だったと振り返る大人の寂しさ。
そのような色んな思いを締め括るにふさわしい、ラストシーンの一言。
そりゃぁ、名作と呼ばれる訳ですよ。
本日の一コマ ホーガン少年の復讐

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